大学病院の歯医者とは?
大学病院の歯医者について
歯医者といえば、どこの街にでもあるクリニックや歯科医院を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、実際にはそれらの小さな歯医者だけではなく、大学病院に設置されている歯医者もあります。
全国には歯医者の大学病院が40近く存在しています。一般歯科では取り扱えないような専門的な診療科が揃っているのが特徴です。たとえば、補綴科や保存科、スポーツ健康歯科、顎顔面機能再建科といったものがあります。特殊なケースにも対応できる外来が揃っているのです。ときには大きな外科手術を行うことも少なくありません。
大学病院はどうやって利用できるのか?
基本的に大学病院の歯医者であっても、普通の歯医者と同じように利用することは可能です。事前に予約をすることで誰でも治療を受けることができます。ただし、多くの患者は直接大学病院を利用することはないでしょう。普通は歯科クリニックや歯科医院をまずは利用するからです。そこで、対応できないような治療や検査が必要になったときに、大学病院への紹介状を書いてもらえます。それを持って大学病院へ行くことによって、専門的な治療や検査を受けることができるのです。
親知らずで大学病院を利用する人は多い
実際に大学病院で歯医者の治療を受けるケースが多いのは親知らずです。抜きやすい状態の親知らずであれば、普通の歯科医院で対応することができます。しかし、歯茎のなかに埋まっているケースや、変な方向を向いているケースなどでは、リスクが高いため大学病院で対応してもらうことが多いです。痛みが伴い、大量に出血する可能性もあるため、普通の医院では対応できないからです。また、上顎洞炎や反対咬合といった特殊な症状の場合にも、大学病院に紹介されることがあります。普通の歯科医院では受けられない治療によって、口腔内の問題を解決できます。
歯科医院でも高度な治療は受けられる
よく勘違いされるケースとして、大学病院のほうが絶対に歯科医院よりもスキルが優れていて、高度な医療機器が設置されると考える人がいます。実際には、歯科医院であっても、高度なスキルを持っている歯医者はたくさんいます。また、歯科医院であっても、高度な医療機器を揃えているところは多いです。逆に大学病院の場合は、若い研修医が治療を担当するケースもあるため注意しましょう。必ずしも高度な歯科治療は大学病院でないとできないわけではありません。ただし、難しい症状に対応できる歯医者をクリニックや歯科医院で探すのは難しく、今でも大学病院をすぐに紹介されるケースは多いでしょう。