心療内科で診ている病気とその治療の手順とは?

心の病を診ているのが心療内科?内科なのだから体の病気を診ているのが心療内科?

心療内科では具体的にはどのような病気を診ているのでしょうか?診療科の名前に「心療」と名がつくと、やはり心の病気を診ているのだと思われるかもしれませんが、一方で「内科」とも名がついています。このことから体の病気なのではないか?とも思われてしまうかもしれません。そこで、心療内科で診ている病気について、大きく2つに分けて見ていくことにしましょう。

心身症

心身症とは、例えば緊張する場面や嫌なことが起きた際に、体の調子が悪くなってしまったり、体の病気がもっと悪化してしまうといった病気を大きく総称して心身症と呼んでいます。心身症は、病気になったときやその途中において、心の問題や外部環境からの影響がとても関係して引き起こされてしまう体の病気であると言えます。
心身症として扱われている病気としては、頭痛、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、糖尿病、高血圧、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、過敏性腸症候群などが挙げられますが、この全部を心療内科で診ているわけではありません。
また、例えば、うつ病などの場合、頭痛や食欲減退といった体への影響も現れますが、心身症には含まれないのが心身症の定義上の解釈です。

消化器心身症

消化器心身症は、胃腸になんらかの異常や症状が現れているのにも関わらず、通常の検査では問題が見つからず、外部環境やストレスからの影響が強い心身症のことをこのように呼び、機能性消化管障害とも呼ばれています。
前述の心身症の具体的な病気にも挙がっている過敏性腸症候群がこの消化器心身症の代表的な病気で、激しい下痢や腹痛が慢性的に生じてしまい、生活にも支障を来してしまうほどの病気です。

sakane.or.jp

心身症の治療の手順とは?

まず、医師と患者の話し合いを行ない、どのような問題や悩みで困っているのか?体への影響はあるのか?いつぐらいから何が原因でそのような病気になってしまったのかを掘り下げていきます。このとき、医師は一方的なアドバイスは行わず、患者の話をよく聞き、理解を深め、受け入れてあげることに意識を向けて、関係性を強めていきます。
その後、ストレスを軽減させるためのリラクゼーションを行なったり、薬を用いた対症療法を行なっていきます。
そして、治療法として抗うつ薬投与なのか心理療法なのかを検討していき、心身症を治療していきます。

カテゴリー: 西宮の整体