歯のヌメリの原因「バイオフィルム」とは?
「バイオフィルム」とは?
皆さんは「バイオフィルム」という言葉をご存知でしょうか?バイオフィルムは近年歯科治療でも注目されているので、歯医者から説明を受けた人も多いかと思います。知らなかった人も知っていた人も、改めてバイオフィルムがどういったものなのか理解しておきましょう。
バイオフィルムとは主に多くの細菌が集まって作られた構造体を指しています。これは歯科治療だけで表現されるものではありません。例えばお風呂場の排水溝のヌメリは多くの細菌が集まって膜状になっているもので、バイオフィルムと呼ばれています。
歯に構成されるバイオフィルムは主に虫歯菌や歯周病菌によって生み出されています。バイオフィルムが歯の表面に付着していると、そこから虫歯菌が酸を発生させて歯を溶かしたり、歯周病菌が歯周組織に入り込んでダメージを与えたりしてしまうのです。
プラークとの違いは?
バイオフィルムと似たものでプラークがあります。このプラークにも多くの細菌がたくさん詰まっています。基本的には細菌によって構成されていることから意味合いは一緒ですが、バイオフィルムは塊というよりも構造を指す言葉です。
また、プラークは食後8~48時間にできてしまうものですが、そのプラークからバイオフィルムが発生しプラークを覆ってしまいます。バイオフィルムが構成されてしまうと歯磨きでもプラークが落としにくくなってしまい、結果的に歯石や虫歯、歯周病へと発展してしまうでしょう。歯石になってしまえばホームケアでは取り除けないため、歯医者で取り除くしか方法はありません。
バイオフィルムを取り除く方法
バイオフィルムが一度構成されてしまうと取り除くのは普段の歯磨きだけでは足りない可能性が出てきます。そのため、できればプラークからバイオフィルムが発せられる前にプラークを取り除く必要があるでしょう。ただ、バイオフィルムが構成されても取り除くことは可能です。
例えば毎日の歯磨きに加えて歯と歯の隙間や歯周ポケットを綺麗にするために、定期的にデンタルフロスやワンタフトブラシといった隙間や歯周ポケットまで磨けるアイテムを活用してみましょう。細かいところまできちんと綺麗に磨けばバイオフィルムも取り除くことができます。バイオフィルムが作られてから歯石ができるまでは約48時間掛かるので、できれば最低でも2日に1回はデンタルフロスやワンタフトブラシを使ったケアを行いましょう。
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